きみはかぞく

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犬の病気

犬の幽門狭窄

犬の幽門狭窄

犬の幽門狭窄とは?

幽門狭窄とは胃の病気です。幽門とは胃の末端で十二指腸につながっている部分を指します。通常は閉まっていますが食料を十二指腸に送る時に開きます。しかし、その幽門が肥大して十二指腸に食べ物を排出できなくなる状態、これが幽門狭窄です。

犬が幽門狭窄になる原因

犬が幽門狭窄を発症する原因としてはまず遺伝が挙げられます。先天的遺伝の場合、症状は離乳後~1歳くらいまでに出ます。先天的遺伝での発症が多い犬種はブルドッグ、ボクサー、ボストンテリアなどの短頭種に多く見られます。後天的な発症は中年~高齢期に発生しやすく、シーズー、トイプードル、パグ、ペキニーズ、ラサアプソなどの小型犬種に多く見られます。遺伝以外の場合では、胃潰瘍などにより幽門が狭くなり発症するケースもあります。

犬の幽門狭窄、症状

幽門狭窄を発症した犬に見られる症状は以下の通りです。

  • 慢性的な嘔吐
  • 嘔吐に伴う脱水
  • 体重の減少

嘔吐に関しては食後に起こりますが、食後何分でというのは一定ではありません。消化しきれていないものを吐き出します。慢性的な嘔吐になりますから、脱水症状を引き起こす事もあります。栄養を充分に吸収できない事から当然体重の減少も起こります。

犬の幽門狭窄、治療について

幽門狭窄は造影X線検査で胃内へのバリウムの残存が認められたり、内視鏡検査で幽門粘膜の炎症や肥厚が認められ発覚します。治療法としては狭窄の程度が軽い場合は蠕動促進剤の投与による治療や食事量を減らすなどの対症療法を行いますが、基本的に放置していて回復する病気ではないので、外科的手術が行われることが多いです。手術では肥厚した粘膜の切除と胃流出路の再建が必要となります。術式の多くは 幽門形成術になりますが、胃十二指腸逆流といった合併症を起こす 危険性もあります。

この記事はワンコの幽門狭窄について原因や症状、治療法などをまとめたものです。しかし、記事で触れているのはあくまで一般的な内容であり、実際の症状などはワンコ個々による差異が当然出てきます。もし、ワンコの体調に異変や普段との違いが感じられたら、お近くの獣医さんに相談してみることをおススメします。

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