犬の癌とは?
犬の癌も人間の場合と同じく死に直結する恐ろしい病気です。犬の腫瘍には良性の腫瘍と悪性の腫瘍があり、癌は悪性腫瘍の事を指します。
犬の癌、検査方法
犬の腫瘍は一般的に7歳~9歳にかけて増加すると言われています。腫瘍には良性の腫瘍もありますので必ずしも癌というわけではないのですが、犬の癌は人間に比べると非常に進行が早く、気付いたときには手遅れというケースもかなりありますので早め早めに獣医さんの検診を受けましょう。獣医さんでの検査方法としては、視診、触診、レントゲン検査、CT、MRI、血液検査、細胞診検査、組織生検などの方法があります。しかし、定期的に犬ドックに通われていても血液検査の値が正常で発見できなかったという例もありますし、初期の癌はレントゲン、血液検査、CTでは非常に見つかりづらいそうです。
犬の癌、症状
前述したように犬の癌は初期では非常に見つけづらいものです。ですから飼い主さんがワンコの状態の変化にいち早く気付けるかどうか?気付いたらためらわずに診断を受けることが出来るかにかかってきます。以下にワンコが癌を発症した時にみせる一般的な症状を記載しますので日頃から注意していただければと思います。
- しこりがある
- 今まであったぶよぶよの脂肪の塊が突然大きくなる。
- 食欲を失う
- 頻繁に嘔吐する
- 頻繁に下痢をする
体重が減少する
などです。こういった様子がみえて、普段と比べて変だな?と思ったら様子見をしていないですぐ獣医さんにかかった方が良いです。ワンコの癌は非常に進行が早く、実は、様子を見ている間に手遅れになてしまうケースが多々あります。
犬の癌具体例:雑種の場合
水はこぼしてなくなってしまう事があったので、大きめの樽に常に入れていました。
犬の癌具体例:マルチーズの場合
犬の癌、末期余命
私も愛犬のラブラドールとミニチュアシュナウツァーをそれぞれ癌で失っています。ラブラドールは女の子でしたが15歳の時に胃癌になりました。それまでは食欲も普通にあり、散歩もいつも通り出来ていて、元気そのものでした。15歳とお年寄りですから口周りの毛がちょっと白くなってきたかなぁ(黒ラブでした)というくらいでした。それが突然、水を飲んだ後、吐いたんです。バケツ1杯分位、吐いたんじゃないかという量。びっくりして翌日朝、獣医さんに連れて行ったところ末期の癌と判明。そこからはまったく食べ物を口にしなくなってしまったので、首に栄養剤を注射してもらって家に帰ってくる生活。でも、それもたったの5日間でした。私が仕事から帰ってきて「ただいま」とワンコに挨拶をすると、ペロっと顔をなめてくれたんです。でも、それから数時間でお尻から出血。獣医さんにつれていく車の中でこん睡状態になってしまい、診断の結果、「敗血症をおこしておりもう手の施しようがない」と・・・。なんとか我が家まで連れ帰り、こん睡状態で意識はなかったかもしれませんが、住み慣れた家で仲間に囲まれて息を引き取る事になりました。末期と言われてたった5日です。犬の癌というのはこれほどまでに進行が速いのかと大きなショックをうけました。ですから、ワンコの様子に異変があったときは様子見はしないほうが良いのです。ワンコの時の流れは人間の数倍と言いますが、病気の進行も数倍なんです。ですから、心配だと思ったらすぐに手をうつ。これが鉄則です。
犬の癌、治療について
ワンコの癌に関してはワンコが若くて体力的に十分であれば手術で摘出する事が最も効果的と言われています。いわゆる根治をするために腫瘍を取り除いてしまうわけです。癌が脳、眼の奥など手術できない場所にある場合は、抗がん剤による治療になると思います。うちのミニチュアシュナウツァーの女の子は13歳の時に肝臓癌と診断されましたが抗がん剤と食事に気を付ける事で1年がんばってくれました。しかし、根治出来ない場合、犬の癌は進行スピードがとてもはやいので、遠くない未来に末期癌になるのは覚悟しなければなりません。色々な考え方はあるかもしれませんが、最終的には自宅で介護をして、最後までワンコに付き添って、最後を迎えさせてあげるのがベストではないかと思います。動物はどんなにつらくても前をむいてただ生きています。死にたい、自殺したいという考えはおそらく人間特有のもので、動物はただあるがままに生きるんだと思います。そういった意味でワンコが苦しむのを見るのはつらい・・・と人為的な手段を取ろうとするケースがあります。実際、私も考えたことはあります。しかし、苦しむのをみるのはつらいのは結局人間であって、人間のエゴなんだなと思いました。あくまでも私はという事ですが。
この記事はワンコの癌について原因や症状、治療法などをまとめたものです。しかし、記事で触れているのはあくまで一般的な内容であり、実際の症状などはワンコ個々による差異が当然出てきます。もし、ワンコの体調に異変や普段との違いが感じられたら、お近くの獣医さんに相談してみることをおススメします。