きみはかぞく

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犬の病気

犬のバベシア症

犬のバベシア症

犬のバベシア症とは?

犬のバベシア症とはバベシア原虫に感染する事で発症する溶血性貧血です。最悪の場合には命を落とす事もある病気で、感染したバベシア原虫を完全に駆除できる薬は現時点で日本国内にはありません。

犬がバベシア症になる原因

犬がバベシア症になるおもな原因は以下の通りです。

  • マダニによる吸血

ワンコがバベシア症を発症する原因はマダニに吸血されることです。マダニが吸血する際にワンコの体内に唾液が注入されますが、バベシア原虫はその唾液とともにワンコの体内に入り込みます。そして赤血球に寄生し、次々と赤血球を破壊していきます。バベシア原虫はマダニが犬を吸血してから48時間程度で感染すると言われています。当初は沖縄でのみ確認されていたバベシア症ですが、西日本でも感染例が報告されるようになり、現在では東日本にも広がってきています。

犬のバベシア症、症状

バベシア症を発症した犬が示すおもな症状は以下の通りです。

  • 茶色、または黒褐色の尿が出る
  • 食欲の低下が見られる
  • 高熱が出る
  • 脾臓に腫れが見られる
  • 黄疸が出る

バベシア症を発症したワンコはほぼ茶色~黒褐色の尿を出します。そして、重度の貧血症状をみせます。放置すると溶血性貧血と同様の症状を示し、死に至る事もあります。

犬のバベシア症、治療について

バベシア症を発症した犬のおもな治療法は以下の通りです。

  • 抗原虫薬の投与によるバベシア原虫の駆除
  • 抗菌薬の投与による症状の緩和
  • 貧血に対する輸血

バベシア症を発症したワンコの治療はおもに投薬による治療となります。しかし、現在日本国内ではバベシアを完全に駆虫できる薬はないため、根治は難しいようです。いったん症状が治まったように見えても30%ほどのワンコは再発してしまうようです。

犬のバベシア症、予防について

犬がバベシア症を発症しないよう予防するためには、マダニの生息地に近寄らないに限ります。また、1か月に1度程度の投与でマダニの吸血を予防できる薬もあるようですから、獣医さんに相談してみると良いでしょう。

この記事はワンコのバベシア症について原因や症状、治療法などをまとめたものです。しかし、記事で触れているのはあくまで一般的な内容であり、実際の症状などはワンコ個々による差異が当然出てきます。もし、ワンコの体調に異変や普段との違いが感じられたら、お近くの獣医さんに相談してみることをおススメします。

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