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犬の病気

犬の亜鉛欠乏性皮膚炎

犬の亜鉛欠乏性皮膚炎

犬の亜鉛欠乏性皮膚炎とは?

犬の亜鉛欠乏性皮膚炎は犬に見られる皮膚の疾患で、遺伝的な要因で発症する場合と粗悪なエサを与え続ける事で発症する後天的な場合があります。

犬が亜鉛欠乏性皮膚炎になる原因

犬が亜鉛欠乏性皮膚炎になる原因は遺伝的なものと後天的なものがあります。遺伝的な要因としては小腸からの亜鉛の吸収がうまくいかないことが挙げられ、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートに多く見られます。後天的な要因としてはワンコの日々の食事の内容です。亜鉛の欠乏した食事を与え続ける事で発症します。食事に起因するものはどの犬種でも発症する可能性があります。以前はワンコの1日の食事に必要とされる亜鉛量が不足しているドッグフードも販売されていましたが、最近ではそういったドッグフードは姿を消しています。むしろ、気をつけなければいけないのは手作りごはんをあげる場合です。例えば小さいワンコの成長促進のためにカルシウムを与えますが、骨を強くしようと必要以上のカルシウムを与えてしまうと、与えたカルシウムが亜鉛の吸収を妨げてしまい結果として亜鉛不足になります。また、おでぶのワンコのダイエット目的で繊維質の多い食事を与える場合も同様に亜鉛の吸収を妨げてしまうので注意が必要です。

犬の亜鉛欠乏性皮膚炎、症状

犬が亜鉛欠乏性皮膚炎を発症した場合、以下のような症状があらわれます。

  • 眼や唇の周り、肛門、腹部に脱毛やふけ、かさぶたが多く見られる
  • 慢性化すると眼疾患、甲状腺機能低下症、免疫異常を引き起こす

初期の段階では眼や唇の周り、肛門、腹部にふけやかさぶた、さらに脱毛などが見られますが、見かけに比べてかゆみ自体は軽いようです。しかし、治療が遅れ慢性化してしまうと免疫異常などを引き起こしてしまう事があるので注意が必要です。

犬の亜鉛欠乏性皮膚炎、治療について

犬の亜鉛欠乏性皮膚炎の治療には硫酸亜鉛、グル コン酸亜鉛、 炭酸亜鉛などの亜鉛製剤を用います。およそ、1~2週間で劇的な改善が見られます。皮膚病の中では明確な治療効果が出る代表的な例ですので、慢性化する前に治療しましょう。

この記事はワンコの亜鉛欠乏性皮膚炎について原因や症状、治療法などをまとめたものです。しかし、記事で触れているのはあくまで一般的な内容であり、実際の症状などはワンコ個々による差異が当然出てきます。もし、ワンコの体調に異変や普段との違いが感じられたら、お近くの獣医さんに相談してみることをおススメします。

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